パエリア@日本橋レオン
仕事仲間で日本橋レオンへ。「パエリア食べたいっすね」から、あっという間に、「日本橋レオン、いいですよ」と返信が来る。グルメってことは素晴らしい。あと、それをきちんと自分のなかで整理しているマメさ。真似できん…。
www.n-leon.jp
飲みすぎた…。ビールたくさん、ワインもたくさん。4人でボトル3本はおかしいだろう…。翌日の仕事、みんな差し障ったのではないか、と。僕も酒が抜けたのは翌日昼過ぎだったような…。
お目当てだったパエリア、本当に美味しかった。また行きたいなー。
堀栄三『大本営参謀の情報戦記 情報なき国家の悲劇』を読んだ
堀栄三『大本営参謀の情報戦記 情報なき国家の悲劇』を読了。とてもおもしろかった。著者の堀さんは、戦時に大本営の情報参謀として活躍。
- 作者: 堀 栄三
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- 作者: 堀栄三
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
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堀さんが、寺本熊市中将から陸大合格時に伝えられた言葉、よかった。メモメモ。
陸大だけが人生の最終目標ではありませんぞ、陸大は一つの通過駅で、そこで何を汲み上げたかが大事なこと、そしてそれを元にしてこれから以後どう生きるかが、もっと大事なことですよ。君の父上がその例だ。陸大は出ていないが、陸大にいった者が及びもつかない識見、行動力、洞察力、人格をもって今日までの日本の航空を作ってこられた。陸大を人生の最終目標にして権力の座について、椅子の権力を自分の能力だと思い違いしている人間ほど危険なものはない(p.41)
それから、真珠湾攻撃後の、アメリカの日系人強制収容についてのところも。こういう表現、好き。政治はこれくらい大局観をもってやってほしい。
どうして日本人は、こんなにまで「おめでたい」のだろうか? むろん日本人をJAPと呼んだ当時の感情的反発の行動であったのは当然として、裏から見れば、あれで日本武官が営々として作り上げてきた米国内の諜者網(もちろん日系人全部というわけではない)を破壊するための防諜対策だったと、どうして考えないのであろうか。米国人は、国境を隔てて何百年の間、権謀術数に明け暮れた欧洲人の子孫である。日本人のように鎖国三百年の夢を貪ってきた民族とは、情報の収集や防諜に関しては全然血統が違っている。四十年後に何百万ドル払って不平を沈めようが、戦争に負けるよりはぐっと安いのである。
尊師の言葉の中でもあまり知られていないものに、「爵禄百金を惜しんで、敵の情を知らざるは不仁の至なり、人の将にあらざるなり、主の佐にあらざるなり、勝の主にあらざるなり」という言葉がある。大要は、敵情を知るには人材や金銭を惜しんではいけない、これを惜しむような人間は、将帥でもなく、幕僚でもなく、勝利の主になることは出来ないという意味で、情報を事前に収集するには、最優秀の人材とあり余る金を使え、と教えている。(p.94-95)
堀さんたちが作り上げた、『敵軍戦法早わかり』についての記述は悲しい。そう、戦略の失敗は、戦術や戦闘では取り返せないのです…。
それにしても『敵軍戦法早わかり』は、もう半年も一年も以前に出来上がっていなければならなかった。出来たら開戦前に――。これを読めば、米軍の艦砲射撃の威力、破壊効力、軍艦の所有弾量、上陸直前の砲爆撃の日数、程度、目標、米軍上陸部隊の上陸行程などが一目瞭然と図示されてあって、少くとも米軍に対してもっと強靭な戦闘が出来たはずであった。
今でも堀の印象に残るのは、ペリリュー島を守備した第十四師団の中川連隊長が、大連での堀たちの事前説明を熱心にメモして、時には質問してきた姿である。それが記述のとおり、わずか四ヶ月のうちに、米軍の艦砲射撃と爆撃にも耐える強固な陣地を構築して、孤軍奮闘よくもあれだけの戦闘が出来たものと驚嘆の外はない。一握りの戦略作定者たちの過失にもかかわらず、一言半句の不平も述べず、戦略の失敗を戦術や戦闘では取り返せないことを承知しつつ、第一線部隊としての最大限の努力をしながら彼らは散華していったのである。
情報は常に作戦に先行しなければならない。その意味では『敵軍戦法早わかり』は、大正十年からその作業が始まっていなければならなかった。日本の情報部も、開戦直前まで北方ソ連を見ていて、太平洋では惰眠をむさぼっていたのだ。
その惰眠のために、何十万の犠牲を太平洋上に払わせてしまったと思うと、情報部もまた、少々の後悔や反省だけでは済まされないものがある。(p.157)
この夏は、この本と『失敗の本質』と読んだのだけど、本当に陸軍海軍の話だけでなくて、今の企業でもまったく同じような状況は普通にあるよなあ、と思うわけでした。自分は何ができるか、考えないといけないよ。
- 作者: 戸部良一,寺本義也,鎌田伸一,杉之尾孝生,村井友秀,野中郁次郎
- 出版社/メーカー: 中央公論社
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三島へ行ってきた
ふと思い立って、三島へぶらり旅行。車で東名をずーっと走れば、案外すぐに着く。近い近い。「うなぎを食べよう!」と思っていたので、朝いちに桜家へ行ったものの、すでにいっぱい。名前だけ書いて、お昼までの時間をつぶすために、三嶋大社へ。
三嶋大社には鹿さんがたくさんいるのでした。こうしてバケーションっぽく旅行をしているものの、ばっちり仕事は動いていて、メールやら何やらたくさん来る…。
お昼になって、桜家に行ってみたものの、まだまだ待ち時間は長そう。覚悟を決めて、ちょっと遠くまで車を走らせて、三島スカイウォークへ行ってきた。吊橋…怖いよ…だが、景色はきれいです。
そしてとうとうありつけた、桜家。美味しかった…。いやー、すごいね。まだまだ知らない美食がたくさんあるのだろうなあ。いつも、これを食べなきゃ!とはまったく思わないけれど、たまに美味しいものを食べるのはいいな。
名古屋めしはいいね。
春日井市へ仕事で行った帰りに、名古屋駅で名古屋めしを全般的に食べられるお店、丸八食堂へ連れて行ってもらいました。いや、これはすごい。
r.gnavi.co.jp
手羽先。美味しい。
天むす。美味しい。
ひつまぶし。みんなで分けあって食べました。
いろんなものを食べられるお店って、土地の名物を食べに行くときには非常にいいかもしれないです。しかも駅から近いので、新幹線の時間ぎりぎりまで楽しめました。ありがとうございます。
名古屋名物を、丸八食堂で全部食べられる
辻村深月『かがみの孤城』、とてもよかった
辻村深月『かがみの孤城』を読了。「一気読み、二度読み、感涙必死」って書いてあったので、楽しみに読んだのですが、通勤電車の中だけであっという間に終了。たしかにこれは、一気読みしました。鳥肌がゾワゾワって立ちました。
- 作者: 辻村深月
- 出版社/メーカー: ポプラ社
- 発売日: 2017/05/11
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こういう、見知らぬ子たちが鏡の中に引っ張り込まれて一緒に時間を過ごす、みたいな荒唐無稽な設定を書かせたら、本当に辻村深月さん、上手だなあ…(褒めてる)。なんか、『冷たい校舎の時は止まる』を思い出しました。
辻村さんの小説、意地悪されるシーンとかがだいたい出てきて、そういうシーンが本当にしんどいのです…。で、「ああ、自分の息子がこんなふうに友達に接せられたらいやだなあ」と思うシーンも出てくるんだけど、そこを通り抜けるととってもいい感じのハッピーエンドがやってくるのです。それが本当に気持ちいい。登場人物がどんどん変わっていくのも好き。
この『かがみの孤城』のエンディングも、とても好きです。なんか、がんばろうって気になる。
学校に行けていない子たちが主人公で、学校に行けない理由がいろいろと出てきますが、登場人物の一人が言う、「たかが学校」という言葉は、本当にそのとおりだと思う。学校が素晴らしい場所であってほしいとは思っているし、学校には学校にしかできない役割もあると思っているけれど、100点満点なはずはなく、合わない子は行かなくてもいい、「たかが学校だ」であっていいと思う。
辻村さんのインタビューも、ポプラ社のサイトで読めます。
www.poplar.co.jp
もしタイムマシンが開発されて、自分の本を何か一冊昔の自分に送れるとしたら、私は『かがみの孤城』を選びます。 きっと当時の私が「この本を書いた作者のことを尊敬する」って言ってくれるような作品になったんじゃないかなと思っています。
こんなこと言える仕事ができたことは、本当に幸せなことですよね…。がんばろ、という気持ちになります。
借りた本だけど、手元に持とうかなあ…。Kindleで持っておきたいかなあ。