日々、想う。んで、記す。

プライドを持たない、節操を持たない、愛着を持たない、弱音を吐かない。

この日記も3年目。

実は、大学を卒業するまでWindowsに触ったことはなかった。大学ではUNIXっていうシステムが使われていて、これにどっぷりと浸った生活をしてた。PCと大きく違うのは、UNIXではプログラムやファイル(もらった電子メールもファイルだ)も、全部が馬鹿でかいサーバって呼ばれるコンピュータの中に入るということ。だから、大学の中にあるどのコンピュータからログインしても、自分のメールは全部読むことができたし、ファイルも読み書き自由だった。全部が自分のファイル領域の中で管理ができたから。それに、例えばグループでそのファイルを書き換えることができる権限を設定することもできたので、 4000人もの学生の中で、一緒にプロジェクトを組んでいる20人くらいだけが読めたり書き込んだりできるファイルを作ったりもできた。
そうして大学のサーバに蓄えられていたファイルはどれだけあっただろう。メールだけでもかなりの量があったはず。片想いをしてた頃のメールとかさ、つきあってた彼女や友達ともめてた頃のメールとか、すっごい忙しくてどうにもならないときにもらった励ましのメールとかもあった。レポートもプロジェクトもホームページのソースも、たくさんあったんだよなあ。Webで日記も書いてたし、たっくさんのものがあったわけ。でも、卒業とともに全部消去しちゃった。望めばそのまま持ち続けることもできたのだけど、「もういいや」と思っちゃったんだ、あの頃は
デジタルになるということは、簡単にいろいろなものが残せるということ。例えば、僕が明日交通事故で死んでも、このWebページは残るし、めぐりめぐってこのページを僕の死後に見る人もいるかもしれないってこと。大事なものは電子ファイルとして出なく、自分の中に残っているけど、ふとあの頃書いていたレポートとか、あの頃もらったメールとか、読みたいなあ、と思ってしまった。デジタルは残すのも消すのも簡単だしね。残しとけばよかったなあ、と思うんだ。
だから、今はこうして日記を書いている。何か残したいしさ。そんなこんなでこの日記も3年目に突入します。