100ます計算を挟んで2冊
週末、仕事がらみでけっこう本を読みました。岸本裕史・陰山英男『やっぱり『読み・書き・計算』で学力再生』を読了。すっかり有名になった100ます計算ですが、かなり詳しく書かれていました。あれは計算力がつくだけではなくて、継続して何かを努力し、その結果が出ることを実感させる、という機能の方がずっと大きいと思う。学習能力を軸にして、その周りに体験でふくらみをつけていく、っていうのはすごく実感できます。ああ、そうだなあと。[→メモ:やっぱり『読み・書き・計算』で学力再生]
やっぱり『読み・書き・計算』で学力再生―兵庫県・山口小学校10年の取り組み (ドラゼミ・ドラネットブックス―「新・家庭教育のススメ」シリーズ)
- 作者: 岸本裕史,陰山英男
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2001/03
- メディア: 単行本
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続けて、森口朗『戦後教育で失われたもの』を読了。こちらにも100ます計算が偶然にも登場。でも、100ます計算ですら、全然勉強しない子には難しい、という。というか、勉強する習慣がない子に机に向かってもらって100ます計算をさせるまでが難しい*1、という話。刺激的な話が多くておもしろいです。イギリスで言われているNEET本来の意味と、日本のニートの違い。教育勅語や「仰げば尊し」の2番の歌詞*2などの例を挙げながら、日本のあるべき教育の形を考えていきます。ちょっと極端な部分もあるけど、概ね納得。[→メモ:戦後教育で失われたもの]
- 作者: 森口朗
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2005/08
- メディア: 新書
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