日々、想う。んで、記す。

プライドを持たない、節操を持たない、愛着を持たない、弱音を吐かない。

100ます計算を挟んで2冊

週末、仕事がらみでけっこう本を読みました。岸本裕史・陰山英男『やっぱり『読み・書き・計算』で学力再生』を読了。すっかり有名になった100ます計算ですが、かなり詳しく書かれていました。あれは計算力がつくだけではなくて、継続して何かを努力し、その結果が出ることを実感させる、という機能の方がずっと大きいと思う。学習能力を軸にして、その周りに体験でふくらみをつけていく、っていうのはすごく実感できます。ああ、そうだなあと。[→メモ:やっぱり『読み・書き・計算』で学力再生]


続けて、森口朗『戦後教育で失われたもの』を読了。こちらにも100ます計算が偶然にも登場。でも、100ます計算ですら、全然勉強しない子には難しい、という。というか、勉強する習慣がない子に机に向かってもらって100ます計算をさせるまでが難しい*1、という話。刺激的な話が多くておもしろいです。イギリスで言われているNEET本来の意味と、日本のニートの違い。教育勅語や「仰げば尊し」の2番の歌詞*2などの例を挙げながら、日本のあるべき教育の形を考えていきます。ちょっと極端な部分もあるけど、概ね納得。[→メモ:戦後教育で失われたもの]
戦後教育で失われたもの (新潮新書)

戦後教育で失われたもの (新潮新書)

*1:で、机に向かわなくてもいい、トランプを1枚ずつめくって足し算をしていくゲームを考案したらしい。このゲーム、『ドラゴン桜』のなかで紹介されてたね。

*2:「身をたて 名をあげ やよ はげめよ / いまこそ わかれめ いざさらば」の部分が良くない、のだね。うちの高校の校歌なんて、「立身報国」って入ってたけどね(笑)