日々、想う。んで、記す。

プライドを持たない、節操を持たない、愛着を持たない、弱音を吐かない。

かくりに会いに行く

朝から横浜・関内へ。小学校時代の同級生*1かくりと再会。小学校卒業以来だから、20年ぶり?なんだかてれくさいような、不思議な感じ。でも、全然ひさしぶりな感じがしない。この日記へのコメントをもらっていたり、かくりのmixi日記を読んでいたりするからかな。今回の再会のきっかけは、「デザイン思考」。このあたりについていろいろ話を聞こうと思って、(インタビュー+ヒアリング+同窓会)÷3みたいな気持ちで。受付のところで、何事もなく「おう、ひさしぶり」って感じで軽く手を挙げられて、軽く返しただけだったけど、よく考えたら直接顔を見るのは小学校6年生の時以来。お互い、ちゃんとわかるってことがすごいな(笑)
非常に楽しく、刺激的な時間でした。なんていうか、すごく丁寧に説明をしてくれたし、これまでの自分のキャリアにすごく誇りを持っている感じがよかった。勉強になった。「デザイン思考」という漠然としたものに形を与えようと2人でいろいろと話をしつつも、そこから公共性の話とかにも思い至る。以下、簡単にメモなど。

  • デザインは表面を飾るお化粧ではない。
  • ヴィジュアライズする力=言葉で聞いたことをものにして見せられる力
  • デザインの仕事をしていて、大事なのはコミュニケーション力
  • 問題を設定し、目標を決めること。そのジャンプをする力はさまざま。
  • 「街が誰かの力で作られている感覚」という意識がない。建物は作っている人が見える。街は作っている人が見えない。
  • 街は公共財。フリーライダーに問題を気づかせ、コミットさせるためのワークショップがあればいい。
  • エコツアーにはインタープリターがいて、歩いている街の工夫などを読み解き、聞かせてくれる

デザインの道へ進んだのは、お父さんの影響が大きかったようです。お父さんがデザインを仕事としていて、いいことも悪いことも含めていろいろな話を聞ける、というのはいいよな。こういう環境っていうのも大事だよな、と思った次第。医者/政治家/経営者/自営業の子が親と同じキャリアを「目指さなきゃいけない」というのとは違う、「本気で進路として考えているなら、本物を見せてやるぞ」みたいなキャリアの先輩としての親の立ち位置。これって、サラリーマンのお父さんにはけっこう厳しい感じだよな。幸せなことだ*2
街づくり行政のいい例も教えてもらいました。ブラジルのクリチバという街が有名らしい。ググってみると、なるほど交通行政がすごいみたいです。公共交通システムだけで生活できる街か。いいな。街作りって、コミュニティの中心になる立地にある公立学校には非常にいいテーマだなぁ、と思った。
夜、かくりからメールをもらった。

さすがに小学生のときはこんな話をしようもないので当時は想像もつかなかったけれど、おもしろい関係になれるものだな、と話してみて実感しました。

そう、この「おもしろい関係になれるものだな」という表現はまさに的を射ている、と思いました。20年を間に挟んで、非常に刺激的な出会い。大事にしたいです。いろいろ一緒にやれることもありそう。今後ともどうぞよろしく>かくり。

*1:同じクラスになったことはないけど

*2:最近、こういう思考は「じゃあ、自分なら何を見せられるだろうか?」というところに行くのだけど