哲学にできること
早朝起床で勉強。竹田青嗣『現象学は<思考の原理>である』を読了。現象学と言えば、フッサール。いまいちよくわからない部分が多いのですが、その現象学を、「わかりやすく哲学を話してくれる人」竹田青嗣さんが説明。哲学のいろいろあるテーマのだいたいは、正直どうでもいいと思っているのですが、この本の中で書かれている、複数人数がそれぞれに自分の信じる真理に固執して、対立をしているような状態を何とかできないのか?と求める目的で哲学を使うのであれば、それは非常に重要なことだと思えるのです。[→blog@Yui 現象学は<思考の原理>である]
むしろ、「認識問題」の本質は、世界観や価値観が必然的に多数性をもつことを理解すること、またそのことによって、そこから生じる確執、相剋は、「真理」つまり絶対的な「正しさ」の発見ではなく、多様な世界観の「相互承認」と「ルール設定」という原理によってはじめて克服されうることを理解すること、に帰着するのです。(p.70)
- 作者: 竹田青嗣
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2004/01/10
- メディア: 新書
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