日々、想う。んで、記す。

プライドを持たない、節操を持たない、愛着を持たない、弱音を吐かない。

算数/数学だって教えたい

岡部恒治 藤原和博『数学 数学脳をつくる ― [よのなか]教科書』を読了。数学大嫌い!だった僕がこんな本を読むというのも何ですが、「数学大嫌い!」だったからこそ、得られなかったことって実はたくさんあるんだろうなぁ、と最近は思うわけです。で、それがもったいないな、と。だから、自分の作るカリキュラムから理数の方向や科学の方向が失われないように、勉強する必要がある。講談社ブルーバックスのシリーズなんて、けっこう役立ちます。ああいうふうに楽しく教えてくれれば、もうちょっと頑張れたかもなぁ、と思うのです。
例えば、こういう考え方、ということ。

分析したいことがらの「本質は何か」を判断し、本質を変えないような変形で、問題を簡単な形にもっていくのが数学の作業なのです。仲間はずれを探す感覚は、本質を探る感覚に直結します。問題を簡単な形にもっていく訓練をすると、問題を早く解決する能力を養うことができます。(p.17)

ただ計算をするのだけが算数/数学じゃないわけで。足し算や引き算を数字以外のものでしたり、とかも似た感じかな、と思います。これなら、カリキュラムの中にも入れられる。そこから数学に興味を持ってもらってもいい。

類推の本質とは、「風が吹けば桶屋が儲かる」というロジックだ。(p.158)

これも非常におもしろい。論理性っていうのは、学校の算数/数学ではほとんど説明がされないけど、とっても大切な能力だから。おもしろおかしく、「風が吹けば桶屋が儲かる」のロジックを考えさせてはどうだろう。5ステップくらいで。で、その過程をクラス内で発表しあう、とか。で、「あるある!」と言われるような類推ができているか評価する。「それって言えそう!」という反応を得るためにはどんな展開をさせればいいのか、とかね。
他にも役立ちそうなこといろいろ。メモはblogに蓄積。[→blog@Yui 数学 数学脳をつくる]

人生の教科書 数学脳をつくる (ちくま文庫)

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