どう子に技術を伝えるか
波多野誼余夫・稲垣佳世子『知力と学力 学校で何を学ぶか』を読了。認知学習論などを勉強していくと、ほぼ必ず当たるであろう波多野&稲垣先生コンビの本です。正統的周辺参加なども触れられていて、入門としては非常によかった。
- 作者: 波多野誼余夫,稲垣佳世子
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1984/11/20
- メディア: 新書
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グリーンフィールドの研究で、メキシコのチアバス高原に住む民族の母親による、織物技術の教え方を例に、母から子への教え方の特徴が書かれていました。子どもを育てるのに、かくありたいな、と思ったところだったので、メモ。
- 母親が手助けをすることは織物熟達レベルが上の子どもに対してほど少ない
- 技術が熟達していないはじめの頃は、母親の言葉は「〜〜しなさい」といった命令的な指示が9割以上だが、熟達するにつれ、そうした発言は減る。
- 代わりに、今やっているステップの特徴が何か、指摘するような発言が多くなっていく。
その他、仕事に役立ちそうなこともまとめてブログへ。[→blog@Yui 知力と学力]