かっこいい大人たちが出てくる、大人向けのラノベ

有川浩『海の底』を読了。大好きです、有川浩さん。「大人向けのラノベを書きたかった」という言葉が心強いです。本当におもしろい。キャラがみんな魅力的で。横須賀を巨大化した甲殻類が襲う、なんていう荒唐無稽な話しながら、その甲殻類には最初から自衛隊が出動できなかったり、細かいところが超リアル。登場する子どもの一人、問題児にすら感情移入して読んでしまう。本当にうまいなぁ。
解説で大森望さんも書いていましたが、有川さんの作品は、スーパーヒーローが特にいなくて、みんな与えられた職分の中でかっこよく仕事をする大人たちなんです。それがまたいい。大満足。
自衛隊三部作をこれで2作、読了。残りは『空の中』か。文庫も出ているし、Amazonのギフト券で買おうかな。