日々、想う。んで、記す。

プライドを持たない、節操を持たない、愛着を持たない、弱音を吐かない。

読書の夏

いやー、1週間ほど、意識的に小説を読むようにしていた。ちょっと気分転換のために。
山崎豊子沈まぬ太陽 会長室編(上)』を読了。国民航空の経営陣が刷新されて、いよいよ新スタート。だけど、いろんなことが全然うまくいかなさそうですけど…。ようやく本社へ戻って、会社再建のためにやってきた会長の直属部隊へ。でも、社内の有象無象っぷりがすごいなあ…。瀬島龍三がモデル?って人が出てきてる。JALの日航機後もこんな感じで絡んでいたんだろうか…と考えてしまう。

沈まぬ太陽〈4〉会長室篇(上) (新潮文庫)

沈まぬ太陽〈4〉会長室篇(上) (新潮文庫)


辻村深月『光待つ場所へ』を読了。短編小説集。辻村深月の小説は、作品間でキャラクターが共通していて、過去のこととか未来のこととかも知れるのが好き。あと、若いからこそのウジウジした悩みとか、ジメジメした感情とかが、こっぱずかしいのだけどつい読まされてしまう、という感じ。『冷たい校舎の時は止まる』の登場人物たちが出てくるのだけど、このなかの一人の清水あやめさんが、ものすごく共感できるのですよ。優等生で、何でもできるように見られて、だからこそなんだかめんどくさいこともたくさんあって…ああ、わかるわかる、と。だから、最後にちゃんと幸せになれてよかったなあ、としみじみ。
光待つ場所へ

光待つ場所へ


東野圭吾『流星の絆』を読了。宮藤官九郎脚本だったテレビドラマがすごく好きだったのだけど、原作はまだ読んでいなかったので。いやー、おもしろかった。よかった。クドカンがどれだけ遊んでいたかもよくわかった。テレビドラマと小説とラストが違うのだけど、どちらのラストも甲乙つけがたいなあ。どっちも好き。
流星の絆

流星の絆