読書の夏
いやー、1週間ほど、意識的に小説を読むようにしていた。ちょっと気分転換のために。
山崎豊子『沈まぬ太陽 会長室編(上)』を読了。国民航空の経営陣が刷新されて、いよいよ新スタート。だけど、いろんなことが全然うまくいかなさそうですけど…。ようやく本社へ戻って、会社再建のためにやってきた会長の直属部隊へ。でも、社内の有象無象っぷりがすごいなあ…。瀬島龍三がモデル?って人が出てきてる。JALの日航機後もこんな感じで絡んでいたんだろうか…と考えてしまう。
- 作者: 山崎豊子
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2001/12
- メディア: 文庫
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辻村深月『光待つ場所へ』を読了。短編小説集。辻村深月の小説は、作品間でキャラクターが共通していて、過去のこととか未来のこととかも知れるのが好き。あと、若いからこそのウジウジした悩みとか、ジメジメした感情とかが、こっぱずかしいのだけどつい読まされてしまう、という感じ。『冷たい校舎の時は止まる』の登場人物たちが出てくるのだけど、このなかの一人の清水あやめさんが、ものすごく共感できるのですよ。優等生で、何でもできるように見られて、だからこそなんだかめんどくさいこともたくさんあって…ああ、わかるわかる、と。だから、最後にちゃんと幸せになれてよかったなあ、としみじみ。
- 作者: 辻村深月
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2010/06/24
- メディア: 単行本
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東野圭吾『流星の絆』を読了。宮藤官九郎脚本だったテレビドラマがすごく好きだったのだけど、原作はまだ読んでいなかったので。いやー、おもしろかった。よかった。クドカンがどれだけ遊んでいたかもよくわかった。テレビドラマと小説とラストが違うのだけど、どちらのラストも甲乙つけがたいなあ。どっちも好き。
- 作者: 東野圭吾
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/03/05
- メディア: 単行本
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