「おもしろい」のゲームデザイン
ラフ・コスター『「おもしろい」のゲームデザイン 楽しいゲームを作る理論』を読了。MMORPGの開発者ラフ・コスター(Raph Koster)氏によるゲーム作り理論。*1ゲームと学びには近いところがあると思っているので、そういう視点で勉強。
良いゲームとは「プレイヤーがやめようとする前に、与えなければならないものはすべて与えてしまえるゲーム」と定義できます。
つまるところ、これこそが、ゲームとは何かの答えになります。つまり先生(教える人)です。おもしろさとは単に、学ぶことの別名なのです。(p.50)
そうそう。本当ですね。
その他、ゲームの設定って古くない?という問いかけもおもしろかった。曰く、
人間が持つ本性としては時代遅れの遺産となりつつあるにもかかわらず、現状でゲームが推し進める傾向にある、基本的な人間性を検討すると、いかにあげるようなものが浮かび上がります。(p.74)
・指導者たちや宗教に対する絶対服従
・変化のない厳格な階級制度
・二者択一の考え方
・問題を解決する手段としての力の行使
・似た者同士への好意と、その逆の、異国人への嫌悪
そういやそうだなあ、と。基本的な人間性をベースにして、デザインされているゲームという業界は、教育業界のお手本になるところたくさんありそうですものね。 【→メモ:「おもしろい」のゲームデザイン】
- 作者: Raph Koster,酒井皇治
- 出版社/メーカー: オライリージャパン
- 発売日: 2005/12/17
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