イギリスの「イングリッシュ&メディアセンター」に注目
メディア・リテラシーについては注目していて、勉強のために菅谷明子『メディア・リテラシー 世界の現場から』を読了。世界各国の現状がレポートされていて、実におもしろかったです。「イングリッシュ&メディアセンター」という団体が紹介されていました。言語、文学、メディア、テクノロジーなどを教えるにあたって、教師がタイムリーで効果的な題材を使えるように、様々なアイディアを提供しているのだそうです。おお、刺激的。主な活動は教材開発、教員訓練、教師向け雑誌の発行で、代表を務めるジェニー・グラハムは、70年代からメディア教育を取り入れてきた、先進的な学校で教師を務めてきた経験豊かなベテランなのだそうです。
「教師たちは、メディアについては大変よく理解していますが、それを授業でどう教えればよいのか、具体的なところが全くわからないのです。メディア教育というと、ロミオとジュリエットのビデオを見せて終わり、というケースもいまだにあるのです。我々の役割は、教師たちが自信をもって教えられるように、実践的な教授法を提示することです」
おお、これは素晴らしいなあ。さらに、
「教員のニーズに合わなければ意味がないでしょう?教師が一方的に講義するようなものでなく、生徒に考えさせる内容にすることが大事です」
として、制作途中にも教員向けのヒアリングを続けているそう。うちの会社の、僕らのビジネスの、ひとつのロールモデルになるかもしれないな。要チェックです。【→メモ:メディア・リテラシー】
- 作者: 菅谷明子
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2000/08/18
- メディア: 新書
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