日々、想う。んで、記す。

プライドを持たない、節操を持たない、愛着を持たない、弱音を吐かない。

教育は国家のグランドデザインを実現する仕組み作り

立花隆『天皇と東大(下)』を読了。いかに国体思想を国民に刷り込むために、東大という権威が使われていたのか、という部分、怖いわ…。教育はどんな国民を育てるのかに直結する仕組み。だからこそ、国家のグランドデザインが必要。で、そのグランドデザインにしたがって、人を育てる仕組みこそが「教育」だし「学校」という仕組み。それが良い方に出た例がきっと、明治初年の頃であり、それが悪い方に出た例が、この昭和の頃なのだろうな。

この頃の東大の教授たちは、政府の中で役人として働いていたり、閣僚として働いていたり、という人も多かったのだね。国の中に、人材がまだ多くいなくて、育てている段階だったということか。

昭和史、おもしろいな。近現代史はもっと学校とかで教えられるべき。正直、邪馬台国とか昔のことこそ教養程度にとどめておいて、今日に直結している近現代史こそもっとしっかり教えてほしいな。そういうメソッド、できないのかな。エンターテイメントの方から入れる方が近道かもな。

天皇と東大 大日本帝国の生と死 下

天皇と東大 大日本帝国の生と死 下

文庫の方が持ち歩きが楽で、どこでも読めるでしょう。いやー、ハードカバーで読んだので、カバンのなかでかさばって…(笑)

天皇と東大 III 特攻と玉砕 (文春文庫)

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天皇と東大 IV 大日本帝国の死と再生 (文春文庫)

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