教育は国家のグランドデザインを実現する仕組み作り
立花隆『天皇と東大(下)』を読了。いかに国体思想を国民に刷り込むために、東大という権威が使われていたのか、という部分、怖いわ…。教育はどんな国民を育てるのかに直結する仕組み。だからこそ、国家のグランドデザインが必要。で、そのグランドデザインにしたがって、人を育てる仕組みこそが「教育」だし「学校」という仕組み。それが良い方に出た例がきっと、明治初年の頃であり、それが悪い方に出た例が、この昭和の頃なのだろうな。
この頃の東大の教授たちは、政府の中で役人として働いていたり、閣僚として働いていたり、という人も多かったのだね。国の中に、人材がまだ多くいなくて、育てている段階だったということか。
昭和史、おもしろいな。近現代史はもっと学校とかで教えられるべき。正直、邪馬台国とか昔のことこそ教養程度にとどめておいて、今日に直結している近現代史こそもっとしっかり教えてほしいな。そういうメソッド、できないのかな。エンターテイメントの方から入れる方が近道かもな。
- 作者: 立花隆
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2005/12/10
- メディア: 単行本
- クリック: 1回
- この商品を含むブログ (20件) を見る
文庫の方が持ち歩きが楽で、どこでも読めるでしょう。いやー、ハードカバーで読んだので、カバンのなかでかさばって…(笑)
- 作者: 立花隆
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2013/01/04
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 3回
- この商品を含むブログ (5件) を見る
- 作者: 立花隆
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2013/02/08
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 8回
- この商品を含むブログ (7件) を見る