日々、想う。んで、記す。

プライドを持たない、節操を持たない、愛着を持たない、弱音を吐かない。

学習塾が経営する学校について

 富山には、学習塾が経営する学校があります。片山学園中学校・高等学校。学習塾でキャリアを積んだ先生方が、そのノウハウを持って、教室で授業をしている学校。僕は、最初の就職が学習塾の会社だったので、新人研修は学習塾で受けました。同期のほとんどは、最初は教室勤務だったので、模擬授業は新人研修のうちのかなりの部分を占めていました。板書の仕方、話し方、声の大きさ、ポイントの提示の仕方、授業のつかみのネタなど、本当にいろいろなことを、泣くほどつっこまれてました。同期の一人が、夜中に泣きながら真っ暗な教室で板書の練習をしていたのを忘れられません。それを定期的に行うし、上手な先生の教え方を全拠点でシェアしたりとか、そういうのを積極的にしてクオリティコントロールをします。それってとても当たり前なこと。売上に直結しますからね。「教育はサービス業」ということが明確なので。
 片山学園も、「教育はサービス業だ」と理事長先生が明確に示しているみたいです。新卒で学校の先生になりたい人も、採用されたら最初は必ず学習塾の教室で勤務、というキャリアパスをとっているのだそうです。そういうのって、とても大切だと思います。
 こうしたタイプの学校が成功をおさめて、それを見て教育委員会が変わっていく、という方向はありだと思っています。いや、逆に民間でうまいこと成功させてから、それを政府の大きな予算で公教育に展開というのがありかな、と思っているので、片山学園をはじめ、いくつか日本にある学習塾が設立した学校にはうまくいってほしいな、と思っています。