ブラジルでの勝ち組VS負け組のことなんて、まったく知らなかった
小林よしのり『開戦前夜 ゴーマニズム宣言RISING』を読了。まったく知らないことが書かれていてびっくり!だったのは、ブラジルで戦後の日本移民社会で敗戦を認めない派閥(勝ち組=信念派)があり、しかもそれが大多数だったという事実があったこと(敗戦を認める派閥=負け組=認識派がわずか2割)。この両派で暴力沙汰もあったという事実。臣道連盟なる団体ができて、負け組を排斥したりとかも。Wikipediaにも詳しく書かれてる。
そんなことありえるの?と思ったのだけど、地球の裏側ブラジルで、現地のポルトガル語の新聞も読めない、という自体で、情報の入口が限られたところになると、そういったことも可能なのだったのだな…。外国へ出て、事実を知った人が帰ってきても、身の危険を感じて真実を周りに話さなかったり、ということもあったらしい。まったく初耳。恐ろしいな、これ。
こういうことも、社会科の授業とかで教えてほしいわ。英語の授業でもいい。コミュニケーションの手段とか、情報を得る手段を自分でもつことの大切さとかわかるのではないかと思うんだよね。
情報を得る手段すべてを手放して、全部を他人にまかせて、ということにすると、けっきょく自分で判断はできなくなるものだ。
- 作者: 小林よしのり
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2013/04/25
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (3件) を見る