カエサル、かっけえな(『ルビコン以後』読了)
塩野七生『ローマ人の物語V ユリウス・カエサル ルビコン以後』を読了。ファルサルス会戦のあたりのカエサル、ものすごいかったな(名将の采配で、ファルサルスの戦いが取り上げられてた。)。騎兵戦略の大事さについての考察*1と、カエサルのそれは軍事ではなく政事だ、という論がおもしろい。ポンペイウスとの戦いが続いていきます。
いやー、ほんとにカエサル、かっけえ。あっという間に暗殺されてしまってびっくりしたけどw、死後でさえもかっけえ。作者の愛を感じるわ。 このローマ人の物語の『ルビコン以前』で、最初にカエサルについて、イタリアの普通高校で使われている歴史の教科書の一文が引用されていた。
指導者に求められる資質は、次の五つである。知性、説得力、肉体上の耐久力、自己制御の能力、持続する意志。カエサルだけが、このすべてを持っていた。
一方で、ポンペイウスも、アントニウスも、クレオパトラも、キケロも、その反動でかっこ悪く見えるよ…。さて、いよいよオクタヴィアヌスがローマの第一人者となり、これから帝政になっていきますな…。
- 作者: 塩野七生
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1996/04
- メディア: 単行本
- 購入: 2人 クリック: 12回
- この商品を含むブログ (22件) を見る