日々、想う。んで、記す。

プライドを持たない、節操を持たない、愛着を持たない、弱音を吐かない。

『ヤル気の科学 行動経済学が教える成功の秘密』を読んだ

 イアン・エアーズ『ヤル気の科学 行動経済学が教える成功の秘密』を読了。とってもおもしろかった。筆者はStickKというサイトを作って、このヤル気の科学で書いたコミットメントの方法を実践しています。すごい。コピーは「The smartest way to set and achieve your goals.」。そうね、ゴールを実現するのって、難しいものね…。途中もものすごくおもしろいのだけど、特に「おお!」と思ったのはp.192-193のあたり。以下、メモ。

◎定期的な自己モニタリングの重要性。
 それは「意識化」フィードバックを与えることだ。
 【例】体重を定期的に量る人のほうが体重を維持しやすい


◎適切な目標設定をすることも大切だ。
 【例】ダイエット者は現実的な初期目標の設定に失敗し、減量を維持できない


◎極端な目標を避ける方法として、見かけ上進捗していると成功しやすい。
 【例】コロンビア大学のカフェでのポイントカード実験
    実質は同じでも、2個スタンプが押されているカードだとゴールを早く達成してしまう
  ↓
 「もうこれだけ達成した」と「あとこれだけで達成できる」と思うのはどちらがいいのか。
 それは文脈によっても異なるのでよく考えよう


◎ときには少し破ってもいい「柔軟なコミットメント」もありうる。
 【例】ときどき返済をスキップしてもいい「柔軟住宅ローン」
  ↓
 コミットメントに柔軟性を組み込むなら、その例外を具体的に定義しておくこと。
 柔軟性を濫用しだすと、すぐに歯止めが効かなくなる!


◎目標を小さなものに区分けすると、成功確率を現実的にできる。

 これってさー、ソーシャルゲームみたいだな、と思ったのと、これを上手に勉強のペースメイカーとして使えないかな、ということ。実にいろいろな学びのきっかけがありました。

コミットメントをはじめるときに重要なこと=
 適切な困難さのある正しい目標を選択すること、さらにその目標に柔軟性を含めておくこと
(p.193)

 いろいろ工夫して、僕もコミットメントが上手に使えるようになりたい。

ヤル気の科学 行動経済学が教える成功の秘訣

ヤル気の科学 行動経済学が教える成功の秘訣