『逆説の日本史 20』、まだ薩長同盟前
井沢元彦『逆説の日本史 20 西郷隆盛と薩英戦争の謎』を読了。井沢元彦さんは、志士ナンバーワンは勝海舟だという評価なのだね。1年ごとに語られるので、濃厚。優秀だけど、維新まで生きられなかった人もたくさんいるのです。そういう人たちの話もきちんと入ってくるので、たいがいいろんなドラマとかテーマとして取り上げられている幕末時代だけれども、全然知らないエピソードとかがあったりもする。それと、写真や図版も豊富なのがいい。
こうして1年毎に見ていく幕末年代史の3冊目なんだけど、まだ薩長同盟前です。これからだなあ。1年の間にものすごくいろんなことがあったのだね…。すごいわ。薩長同盟の仲介をしたのは、司馬遼太郎のおかげで坂本龍馬が常識になってるけど、司馬遼太郎以前は、月形洗蔵だったらしいっすね。月形洗蔵は福岡藩藩士で、「薩長同盟の起草文を考案し、早川勇(早川養敬)とともに斡旋に尽力した」のだそうな。そんなこと全然知らなかったなあ。戯曲で出てくる月形半平太は、この月形洗蔵と武市半平太をモデルにしたといわれているそう。
あと、高杉晋作、すげえ。隠れる時は隠れる、でも激しさもある。warm heart, cool headを地で行く、クレバーな人だったのだなあ。続きが楽しみ。
- 作者: 井沢元彦
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2013/10/10
- メディア: 単行本
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