『ローマ人の物語』、読みきった!
塩野七生『ローマ人の物語 (15) ローマ世界の終焉』を読了。長いこと続いたローマ帝国の終わり。東ローマ帝国はもう少し続くけれど、西ローマ帝国は最後はローマで滅んだわけでもなく、いつの間にか退場っていう感じなのね…。東ゴート、西ゴート、フランク、ああ、世界史でなんとなく知っているぞという国ができてきた。こうやって少しずつローマ帝国から成り代わっていったのだなあ。
コンスタンティノープルの官僚政治の形も、長年のローマの形とはまったく違うものだし、東ローマ帝国というのは名前だけね…。最後の皇帝が、ロムルス・アウグストゥスという、「最初の王の名前+最初の皇帝の名前」なのも皮肉だなあ。
- 作者: 塩野七生
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2006/12
- メディア: 単行本
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組織はだんだん変わっていってしまうもの。だんだん衰えていってしまうもの。長く続くようにするためには、さまざまな努力が必要。意識的に「変わり続ける」と決めないとだめなんだ。あんなに栄えていたローマ帝国だってそうじゃないか、と。企業の組織論だって同じ。歴史から学ぶっていうと、なんだか薄っぺらいけれど、それは真実だなあ、と思うよ。
いやー、長いこと読んできた大河シリーズの完結。感慨深いわ。カルタゴ、行ってみたい。イタリアとチュニジア、めっちゃ近いのだね…。