日々、想う。んで、記す。

プライドを持たない、節操を持たない、愛着を持たない、弱音を吐かない。

ゴトビカントクのメッセージが素晴らしい

 人種差別の横断幕を掲示していた浦和レッズへの罰則としての無観客試合・浦和 VS 清水の後での、ゴトビ監督のメッセージをSession 22で聴いた。朝の出勤途中にiPodで聴いたのだけど、すごいよかった。泣きそうになるわ。無観客試合Jリーグ史上初。もうこんなことがないように。
2014年3月24日(月)「浦和レッズ無観客試合取材&会見全文起こし」 - 荻上チキ・Session-22

ゴトビ監督:(各国語であいさつをした後)まずは少し、何が起こったのか話さないといけないと思います。差別・人種差別というものには、パスポートも何もなく、社会の病気だと思っています。それは、世代世代に移っていき、そして親から子へと伝染するものです。


我々にはこういった美しいゲームがあります。この美しいものには色がありません。全ての国際色を持っているものです。


スタジアムに誰もいない状況で戦うと、本当にスタジアムに魂が欠けているように感じます。サガン鳥栖戦の埼玉スタジアムで事件は起きました。私たちはサッカーから、差別・人種差別をなくしていかなければいけないと思っております。人と人には、違いがあり、だからこそ、世界というものが美しい場所であると思っております。


私がサッカーを始めた頃、サッカーボールは白と黒でした。今、我々が使っているボールには多くの色が使われています。エスパルスは、9カ国の違った国籍の人達がいるチームです。カナダ、韓国、スロベニア、オランダ、ドイツ、ブラジルなど。私については、自分がどこから来たのかさえ分かりません(笑)。日本が、「全てのものを受けいれるサッカー」を行っていければいいと思います。


私は日本に来て、3年と2ヶ月になります。本当に悲惨だった、東日本大震災を経験しました。日本はその時、世界と強く団結していました。それが真の日本だと思っております。私も含めて、外国人の人達は本当に日本を、そして日本人を愛しています。優しさ、礼儀ただしさ。それが日本の顔だと思っております。


もしこの国で、そういったことに対して無知な人がいるならば、彼らを愛し、彼らに教えていきましょう。この先の将来というものは、そういった複数の色が、多様なものが重なっていく時代だと思います。


サッカーの話に戻らせていただきます。試合を楽しむ事はできませんでした。ファンがいなかったからです。声がなかったからです。美しいオレンジ、美しい赤の戦いがなかったからです。


内容に関しては、いい時間帯と、そして悪い時間帯があったと思います。でもそれは、ファンから得られるパワーやエネルギーが足りなかったからだと思います。無観客試合になることは、これが最後であると願っています。一つとなっていきましょう。