『戦略人事のビジョン 制度で縛るな、ストーリーを語れ』を読んだ
八木洋介・金井壽宏『戦略人事のビジョン 制度で縛るな、ストーリーを語れ』を読了。八木洋介さんは、GEからLIXYLというキャリアの方。
戦略人事のビジョン 制度で縛るな、ストーリーを語れ (光文社新書)
- 作者: 八木洋介,金井壽宏
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2012/05/17
- メディア: 新書
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GEという会社はおもしろいなあ。
- GEの強さは勝ちの定義がきわめて明確であること。すなわち、「グロース(成長)とリターン(利益)」。勝ちを定義するとは、勝てなかった場合には誰かが責任を取って辞めなくてはいけないということ。コミット・アンド・デリバーが基本姿勢であり「できませんでした」は通らない。勝ちの定義が明確でないと、あるときは成長が大事だといい、ある時は利益を確保せよといい、方針が二転三転して社員は何を目指して頑張ればいいのか分からない。
- GEは本音を封印し、建前で働く会社。GEでは言ったことが全て、決めたことが全てである。異論は方針が決定する前に言うべきとされ、同意して決めたことは決めた通りにやる。建前=大義であり、大義の前にはいかなる本音も封印する。
人事の話を通して、経営の話だった。今の自分に全然足りていないところだ。勉強になりました。勝ちを定義していないよなあ。個人的にはわかっているけれど。自由にやりたければ、まずは大勝ちしてからだよなあ。