日々、想う。んで、記す。

プライドを持たない、節操を持たない、愛着を持たない、弱音を吐かない。

「遠い祖国 ブラジル日系人抗争の真実」を見た

 8月15日、16日と連日で、NHK BSで「遠い祖国 ブラジル日系人抗争の真実」を見た。これ、最初は
小林よしのり『開戦前夜 ゴーマニズム宣言RISING』で読んで初めて知ったんだよな。

 終戦時に、ブラジル移民の中で、「戦争に負けた」と現実を知ることができた人と、敗戦報道を虚偽だとする人たちに分かれて抗争していて死者まででていることなんて、さっぱり知らなかった。僕らには知らない歴史がまだ多い。たくさん、こうした歴史を学ばなければ行けないと思う。こうした番組が、デジタル教材として手軽にアクセスできるように残ればいいのに、と思います。

 以下、番組紹介文をサイトから転載。

1945年8月15日、終戦の日、ブラジルでは日系移民同士が敵意と憎悪をぶつけあう激しい対立が巻き起こった。敗戦報道は虚偽だとする戦勝派(勝ち組)と、敗戦を受けいれる認識派(負け組)の間に起こった、いわゆる「勝ち負け抗争」である。日系人社会を二分する確執はエスカレート、サンパウロ州を中心に15人以上が暗殺され、およそ3000人が容疑者として逮捕された。1908年にブラジルへの移民が開始されて以来、故郷に錦を飾る夢を抱き、それぞれがただ懸命に生きようとした日系コロニアで、なぜ凄惨な殺戮が起きたのか。
戦前から終戦までを取り上げる「前編」では、“新天地”という言葉に誘われ海を渡ったものの、極めて過酷な生活を強いられていた移民たちが、開戦後ブラジル政府(連合国側)からさらなる弾圧を受けて絶望し、帰国を夢みて日本への思いを募らせていった経緯を、当事者たちの証言で描く。「後編」では、敗戦を受け入れる者と、受け入れられない者の確執が、なぜ暴走し暗殺事件にまでいたったのか、加害者・被害者双方の人生からその真相に迫る。
今も「遠い祖国」に思いを抱き続ける老移民たちの物語である。

 淡々と、証言が続くのって、重たいなあ。それぞれにいろいろな見方がある。そうしたことをちゃんと積み重ねて、いろんな見え方があるよね、っていうことを知ることが大事だなあ、と。