日々、想う。んで、記す。

プライドを持たない、節操を持たない、愛着を持たない、弱音を吐かない。

『米ハフィントン・ポストの衝撃』を読んだ

 牧野洋『米ハフィントン・ポストの衝撃』を読了。非常におもしろかった。アメリカの新聞メディアの変わり方は、日本よりもずっと早い。ハフポストはよく読んでいるけど、バックグラウンドをちゃんと知ったのは初めて。日本版もがんばってほしい。


 ネット上でのニュースの作り方について、ちょっと参考にしたいなと思った部分を、以下に抜粋。

ウォール・ストリート・ジャーナル流フィーチャー記事のスタイル(p.220-223)
→速報ニュース主体のラジオやテレビとのすみ分けを実現した。

  1. 逸話リード(anecdotal lead)
    • とりわけインパクトのある逸話を入れた前文
    • 衝撃的であったり、奇想天外であったり、物語として十分におもしろくなければならない--同時に、記事が伝えようとしている内容を象徴する
  2. ナットグラフ(nut graph)
    • 記事全体の要点を簡潔に説明する「知的」段落
    • 「要するに(in a nutshell)」が語源
    • 「この記事は何について書かれているのか」「この記事をなぜ読む必要があるのか」を端的に説明する
    • 通常は1段落か2段落におさめ、6段落以内にナットグラフに入らなければならない(WSJ方式)
  3. ボディー(body)
    • ナットグラフを裏づけする具体的材料で構成する記事本体
  4. キッカー(kicker)
    • 魅力的なコメントなどで生地全体を総括する最終段落