『米ハフィントン・ポストの衝撃』を読んだ
牧野洋『米ハフィントン・ポストの衝撃』を読了。非常におもしろかった。アメリカの新聞メディアの変わり方は、日本よりもずっと早い。ハフポストはよく読んでいるけど、バックグラウンドをちゃんと知ったのは初めて。日本版もがんばってほしい。
メディアのあり方を変えた 米ハフィントン・ポストの衝撃 (アスキー新書)
- 作者: 牧野洋
- 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2013/07/10
- メディア: 新書
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ネット上でのニュースの作り方について、ちょっと参考にしたいなと思った部分を、以下に抜粋。
ウォール・ストリート・ジャーナル流フィーチャー記事のスタイル(p.220-223)
→速報ニュース主体のラジオやテレビとのすみ分けを実現した。
- 逸話リード(anecdotal lead)
- とりわけインパクトのある逸話を入れた前文
- 衝撃的であったり、奇想天外であったり、物語として十分におもしろくなければならない--同時に、記事が伝えようとしている内容を象徴する
- ナットグラフ(nut graph)
- 記事全体の要点を簡潔に説明する「知的」段落
- 「要するに(in a nutshell)」が語源
- 「この記事は何について書かれているのか」「この記事をなぜ読む必要があるのか」を端的に説明する
- 通常は1段落か2段落におさめ、6段落以内にナットグラフに入らなければならない(WSJ方式)
- ボディー(body)
- ナットグラフを裏づけする具体的材料で構成する記事本体
- キッカー(kicker)
- 魅力的なコメントなどで生地全体を総括する最終段落