若い太政官政府のこと、ドライな自分のこと
司馬遼太郎『翔ぶが如く (2)』を読了。征韓論をつぶすために、いよいよ大久保利通登場。伊藤博文も暗躍しまくり。この頃の伊藤博文が、後の政治力を培っていた段階だった、と司馬さんの分析。伊藤博文、この頃で今の僕より何歳か上くらいな歳ですよ。この頃の太政官政府の最高齢が西郷隆盛で48歳、とかだった気がする。どれだけ若いリーダーたちだったのか、ということ。それに引き換え今の内閣は…ぶつぶつ。
国が若い、ってことですよね。今でも、途上国からの留学生たちと話す機会があると、「自分が国に帰って学んだ知識を活かす!」と決意を抱いている感じを受ける。明治の頃の日本がまさしくそうだったのだろうなあ、と思う。
ところで僕は、感情をものすごく表に出していく西郷隆盛と比べると、淡々とドライに仕事を進めていく大久保利通の方に感情移入して読んでしまう。対照的な幕末は同士だったこの2人の薩摩人、どちらかと言えば、大久保さん*1の方に自分が近いと思うのです。
- 作者: 司馬遼太郎
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2002/02
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*1:鹿児島では人気ないらしいですが…