日々、想う。んで、記す。

プライドを持たない、節操を持たない、愛着を持たない、弱音を吐かない。

法政大学つながりから徳本選手の話

最初の審査員挨拶でtakaさんが話した、「法政大学のマラソン選手が金髪で大会に出たとき、国母選手と同じように「なんだあの服装は!」と非難が起こったが、それを陸連と大学がすべて苦情を受け取めてあげて、選手には大会が終わってから初めて「こういう意見もたくさんもらった。陸連にも迷惑をかけたのだから、一言挨拶に行ってこい」とだけ伝えた、ということがあったそうだ。その後、その選手は「何でも好きにやっていいのではない」と考えを改めた、というような話。これこそがとってあげるべき姿勢だったのかな、と思う。ところで、この選手は誰なのだろう…。知りたい、と思って調べた。徳本一善選手だった。

私にも似たような経験があります。金髪にサングラスして箱根を走った時、すごく非難を受けました。大学からもかなり批判の電話がきたみたいです。
今回東海大は遺憾と表明しました。(悲しいことです)
しかし法政大学は違いました。大学側が謝罪し、こういうことがあったという事実だけ僕に伝えてくれました。
また陸上部の部長は「認めてもらえるよう努力しろ、それだけの覚悟で行動したことに責任を取れ」と言われました。一度も非難されませんでした。
その時に感じたことがあります。「自分がやったことで多くの人に迷惑をかけるんだな」とそれでも自分をかばってくれる大人が世の中にはいるんだと思いました。(世の中捨てたものではありません)
だからこそ、一生懸命頑張ったし、認めてもらえるように努力しました。
しかしそのかばってあげられる人達が一緒になって彼を非難するだけでは、彼は人を信じられなくなると思います。
私があの時同じようなことをされていたら人なんて信じない人間になっていたでしょうね。
一番きついときにかばってくれる人がいるだけで力になります。だからこそ感謝し成長していくんです。
徳本一善オフィシャルブログ「−ICHIZEN−」:国母和宏

いい大人と出会えたな、と。そして、それをきちんと自分でも感じられて、素晴らしいな、と。子どもたちに何かの機会に話してあげよう。