日々、想う。んで、記す。

プライドを持たない、節操を持たない、愛着を持たない、弱音を吐かない。

素敵な先達たちの言葉

『16歳の教科書 なぜ学び、なにを学ぶのか』を読了。この本、たくさんの先達のいい言葉がたくさん。「ドラゴン桜」に乗っかっただけでしょ?とか思っててごめんなさい(笑)
まず、藤原和博先生によるお言葉。大学受験前にきっちり夢が決まってなくたって、いいじゃん、って話です。だからってダメなわけじゃ全然ないぜ、と。

夢も目標も見えないのに、なんのために勉強しているのか?
なんのために働いていくのか?
そして、なんのために生きているのか?
僕は「クレジットを高めるため」という言い方をしています。
クレジットというのは、他人からもらえる信頼や共感、信任の総量のこと。
もし、クレジットという言葉がわかりにくければ、ロールプレイングゲームの「経験値」みたいなものだと考えてもらっていい。
(略)
クレジットが低いままというのは、ずっとレベル2とかレベル3で、こん棒を武器にスライムと闘っているようなものなんだよ。「できること」がものすごく限られていて、ちっとも面白くないの。
でも、クレジットが高まると、他人からアクセスされるようになるし、アクセスできるようにもなる。そうすると他人の力を使えるようになって、より的確な納得解が得られるようになるんだ。
そうやってクレジットを高めることを先にやってから、夢を抱くほうがずっといい。
だって、クレジットが高まると、思ったことはほとんど実現できるようになるんだよ。ことさら夢だなんて言葉を使う必要もない。ものすごく自由度が高まっていく。そういう生き方のほうが、普通の人にとってはいいんじゃないかな。
「もっと大きな夢を持ちなさい」とか「いまどきの若者は夢がない」とか、大きなお世話だよね、そんなこと。(p.182-183)

もう一人。英語教育の大西泰斗先生。愛を感じる、熱い熱いメッセージです。

世界はいろいろな意味で完成されてはいません。誰も異を唱えたことのない不合理がたくさんある。至るところに「穴」が空いているんだよ。
もしみなさんが「あれ?なんでこんなことが見過ごされているんだろう」って思ったとしたら、チャンス到来。その違和感を握りしめてほしいんだ。誰もが見過ごしている大きな穴ぼこ、そこに違和感を感じる「感度」自体が、みなさんの個性だからです。
政治に違和感を感じたら、素通りしないでその違和感を追求してみる。もしかしたらそれが契機で政治学を専攻することになるのかもしれない。ひょっとしたら将来、政治家や新聞記者になるのかもしれない。
英語の文法ってなんかヘンだよな。そう違和感を感じたら、立ち止まって考えてみる。やがては僕のように言語学者や英語教師になるのかもしれない。
自分の心に宿った小さな違和感、小さな不本意、小さな不自然。それを放置しないことだよ。虫眼鏡で拡大して見極めるんだ。その問題意識の中にこそ、大切な大切な「ほんとうの」自分が住んでいるんだからね。
僕もそうやって、いまの仕事に辿り着いた。
ちなみに僕の違和感は「なぜこれほどの時間・労力をかけても英語はものにならないのか」です。それだけを朝から晩までもう10年以上考え続けています。ふと芽生えた違和感はね、ときとして人の一生を左右するほど大切なものなんだよ。

がんばれ。(p.126-127)

素敵な先達がたくさんいるぜ。がんばらなくっちゃ。【→メモ:16歳の教科書

ドラゴン桜公式副読本 16歳の教科書~なぜ学び、なにを学ぶのか~

ドラゴン桜公式副読本 16歳の教科書~なぜ学び、なにを学ぶのか~