日々、想う。んで、記す。

プライドを持たない、節操を持たない、愛着を持たない、弱音を吐かない。

ワクワクする世界を見たいよね

田村耕太郎『君は、こんなワクワクする世界を見ずに死ねるか!?』を読了。とても刺激的な本でした。東大も、京大も、早慶も、別にそれぞれが悪いとは思わないけれど、でもそこを飛び越えてどんどん世界へ出ていく人は増えていくのだろうなあ。海外の、例えばアメリカのハーバードやMITの講義を、Open Cousewareでどんどん受講できるようになって、世界中の受講者たちとFacebookなどのSNSでつながって討論して…となっていくと、リアルな大学、講義、ゼミって、何に価値を置くのかというのは真剣に考えなくちゃダメですよね。
最初に書かれている、この本を書いた理由(p.2-5)は大賛成です。

  1. 「君らはこんなワクワクする世界を見ずに死ねるか?」と思うから。
  2. これからは外に出ないと生きていけなくなる事実を、正確に伝えたいから。
    • グローバル化された日本社会をやりくりするのは世界に出たことのある人物でないとできない。言葉だけではなく、多様な背景を持つ人材に囲まれた時の対応力や人間関係力も学ばなければならない。
  3. 「しっかり“詰め込んで”から外に行け」と言いたいからだ。
    • 何でもかんでもリスクを取ればいいというものではない。準備をしっかりしたうえでリスクを取る。内容がない人間がリスクをとってもよりひどい状況に陥る可能性が高い。

それから、ハーバードビジネススクールのある教授がおっしゃたと、石角友愛(いしずみともえ)さん*1が紹介されている言葉(p.97)もいい。

彼(ハーバードビジネススクールのある有名教授)は、こうも言いました。
“This is a serious place for serious people.”(ここは、真剣な人のための、真剣な場所だ)
真剣に、世の中に問いかけていきたい。
答えがすぐ出ないとしても、もがきながらも、真摯な思いをぶつけていきたい。
そして自分自身を深く追求したい。
海外に出て学ぶことの本質が詰まっている至言だと思います。

今の日本の大学で、今の日本の教育機関で、先生方がこんな言葉を真剣に言える場所は多数派じゃないんじゃないかな。こうした言葉を言える先生のもとで学べる学生は幸せ。そうした幸せな学生を増やしたいな、と思った。【→メモ:君は、こんなワクワクする世界を見ずに死ねるか!?

君は、こんなワクワクする世界を見ずに死ねるか!?

君は、こんなワクワクする世界を見ずに死ねるか!?

*1:アメリカ・グーグル本社勤務。『私が「白熱教室」で学んだこと』の著書がある