日々、想う。んで、記す。

プライドを持たない、節操を持たない、愛着を持たない、弱音を吐かない。

社会を変えるには/社会が変わるとき

たまたま、社会が変わる、というテーマに関連した本を2冊、相次いで読み終わりました。
小熊英二『社会を変えるには』を読了。なんと分厚い講談社現代新書(笑)でもまあ、小熊先生の本が分厚いのは慣れているぜ。社会を変えるってことはどういうことなのか、ということを歴史を追って見ていく。この本を教科書にするな、と書いてあります。

社会を変えるには (講談社現代新書)

社会を変えるには (講談社現代新書)


ティム・ウー『マスタースイッチ 「正しい独裁者」を模索するアメリカ』を読了。ラジオ、映画、テレビなどは、もうれっきとした正統派メディアで、それに対してインターネットが新メディアで自由、みたいな見方があるわけですが、ラジオだって映画だってテレビだって、もともとこんなふうな業界じゃなくて、ものすごく自由だった時期があり、それがどうやって今のようになったのか、というのを追いかけていく本。とても刺激的。おもしろかった。
ネットに対する規制など、「今、ちゃんと反対の声をあげておかなければ!」という論調を、けっこう醒めて今まで聞いていたのだけど、たしかにそうかもしれない、と思いました。だんだん、縛られて、気づいたら絡め取られて動けない、となっていては遅いのですよね、当然ですが。
マスタースイッチ  「正しい独裁者」を模索するアメリカ

マスタースイッチ 「正しい独裁者」を模索するアメリカ