日経新聞の将棋・電王戦の記事
日経新聞に将棋の電王戦の話が出ていた。1勝3敗1分、5種のコンピュータソフトと5人のプロ棋士の対決では、コンピュータ側が勝利。最終第5局で戦った三浦八段は、「どこが悪かったかわからない」と語ったらしいです。相手は1秒に2億7000万手も読む、GPS将棋。渡辺明永世竜王は、「追い越されたとは思っていない」が、「プロと対等のレベルまで上がってきた」と言っているそうです。
1996年、「コンピュータがプロ棋士を負かす日は?」とのアンケートに、羽生王座は「2015年」、森内俊之名人は「2010年」と回答していたらしいですが、この2人の答えの中間でしたね。2013年。
チェスでもすでに1997年にコンピュータが世界チャンピオンに買っています。将棋もチェスも、ゲーム理論では同じ「2人ゼロ和有限確定完全情報ゲーム(すべての情報が公開され、選択肢が有限で、サイコロの目など偶然に左右されない、2人で勝敗を競うゲーム)」に分類されるらしい。
ちなみに、ニコニコ生放送でこの電王戦、全5局でのべ200万人を超える人達が見ていたそうです。将棋とネットって、すごく相性がいいのね。ますます将棋に興味が出てきました。
最近、読むのをやめられなくなっている、梅田望夫『羽生善治と現代 だれにも見えない未来をつくる』でも、ネットとコンピュータによって、現代将棋がどんなふうに変わってきているのか、というのを読むことができます。まじ、オススメ、この本。
将棋って、古い伝統に縛られた世界ではないのね。今でも、まだまだ新しい定石が生まれてきている世界なのかあ、とびっくり。
羽生善治と現代 - だれにも見えない未来をつくる (中公文庫)
- 作者: 梅田望夫
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2013/02/23
- メディア: 文庫
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