大坂冬の陣は「三年早く、三年遅い」
池波正太郎『真田太平記 10 大坂入城』を読了。いよいよ大坂冬の陣。福島正則が「三年早く、三年遅い」と言っていた、というエピソードが紹介されているけれど、まさにそうだよなあ。三年早い、は三年待てば家康が死ぬかもしれない、ということ。三年遅い、は加藤清正などが元気だった頃なら、まだいろいろと手を打てたかもしれないのに、ということ。時期ってあるよね…。
ところで、大坂冬の陣まで来てから気づくのもなんだけど、『真田太平記』にはまったく真田十勇士とかは出てこないのね…。向井佐助も、猿飛佐助ではないようだし。あと9人、名前もちっとも覚えていないけれど、出てこない。
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で、Wikipediaで見てみたら、架空の設定なのね(実在説もあるらしいけど)。そうなのか…小学生の頃、学研のマンガで「真田幸村」を読んだときに、出てきてた気がするのだけどなあ。しかし、学研のマンガで真田幸村を取り上げるのって、何だかすごいね…。誰が選んだんだろう…とふと気になるわ。
前も書いたかもしれないけど、こんな世の中だからこそ、武田信玄の頃から、豊臣家の時代も徳川家の時代も、外交と戦略で乗り切った真田家のあり方とかって、もっと教えればいいのにね、と思ってしまう。いいロールモデルになるのではないか、と。
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