日々、想う。んで、記す。

プライドを持たない、節操を持たない、愛着を持たない、弱音を吐かない。

年末に読んだ本

コミックからいろいろ考えさせられる

 末次由紀ちはやふるの22巻、23巻をまとめて読んだ。いよいよ三角関係本格化。周防名人への挑戦権をかけた戦い、名人との戦い、試合シーンが多い。競技かるた、すごい。僕はでも、誰よりも、太一くんに感情移入して読んでいる。天才たちを前にしての、「そこで自分で何ができるか」を考えに考えて、足掻いている太一くんが好きなのです。

ちはやふる(22) (Be・Loveコミックス)

ちはやふる(22) (Be・Loveコミックス)

ちはやふる(23) (Be・Loveコミックス)

ちはやふる(23) (Be・Loveコミックス)

 このほかにも、羽海野チカ『3月のライオン』も、すごくいいな、と思う。あ、そういえば『ハチクロ』でも、やっぱり才能がなくてもがく、竹本くんがいちばん共感できたなあ。自分は「普通なんだ」と思わされて、そこからどうするか、というとこ。
 競技かるた、将棋、そうしたものに興味を持たせてくれる極上エンタテインメント。

ハチミツとクローバー 10巻セット (クイーンズコミックス)

ハチミツとクローバー 10巻セット (クイーンズコミックス)

 マンガはずいぶん読んでいるなあ。『銀の匙 (9)』もとっても楽しく読了。どんどん八軒くんが変わっていくのが、見ていて楽しい。そして、それは周りを巻き込んでいくのです。農業でさえも、こうしてエンタテインメントにして、「うーん…」と考えさせてくれるものにしてしまう。すごい、プロだ。

銀の匙 Silver Spoon 9 (少年サンデーコミックス)

銀の匙 Silver Spoon 9 (少年サンデーコミックス)

 映画も公開されるのですね。こちらも楽しみ。

銀の匙 Silver Spoon 2014 映画の予告編 - YouTube

これは読まねばなるまい

 森博嗣『キウイγは時計仕掛け』を読了。本屋にふらりと立ち寄ったら、新刊で出てた。悩んだ。これを読むと、「お!」とつながるところがある反面、「え?」となって、既刊本を読み返したくなることが間違いないから。

キウイγは時計仕掛け (講談社ノベルス)

キウイγは時計仕掛け (講談社ノベルス)

 読み返してみたら、案の定でした…。うあー、犀川先生もひさしぶりにたくさん話してる。うれしい。『すべてがFになる』に出てきた島田文子さんもひさしぶりに登場。あの頃から、ぜーんぶつながってるんだよなあ。すごいわあ。
 犀川先生とともにひさしぶりに出てきた西之園萌絵も嬉しい。そして、その萌絵の変わり方が、とてもナチュラルだなあ、と思った。学生の頃は、殺人事件にたくさん出くわして、それに首を突っ込んでいたのが、東京で働くようになって、事件からは距離を取るようになる、だって、仕事があるんだもの、当たり前、みたいな。この当たり前で自然なこういうところが、森博嗣さんの好きなところ。
 …でも、そろそろ真賀田四季博士を見たいな。あと、なにげに国枝先生と山吹さんのやりとりも好きです。