マネジメント・バイ・クエスチョン、実践してみなきゃいかんだろう
堀公俊『マネジメント・バイ・クエスチョン 部下の“自頭力”を高める』を読了。マネジメントができない僕は、ノウハウを知りたいなと思って読んでしまいました。質問を投げかける、っていうのは授業で教えるときにやっているやり方なので、それをそのままオフィスで応用できないかな、と思って。
- 作者: 堀公俊
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2011/09/06
- メディア: 単行本
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読み始めてすぐに、プレイングマネジャーって大変だよね?っていうのが書かれていて、「そうなんすよ!」と思って、「でもやんなきゃダメなんすよ!」って思って、グッと身を乗り出して読みましたわ。
多忙を極めるプレイングマネジャーと、自律性の乏しい部下たち。そんな今の現場の実情に合った、効率的かつ効果的なマネジメントの方法はないものでしょうか?
そのひとつの答えが、本書のテーマである「マネジメント・バイ・クエスチョン」(MBQ:Management By Question、質問による管理)です。
簡単にいえば、質問を使ってチームのマネジメントを促進し、自律的に成果が出せるチームをつくる手法です。(p.3)
さて、で、「マネジメント・バイ・クエスチョン」(MBQ:Management By Question、質問による管理)における質問には3つの効用があるよ、と書かれています。とにかく、「これ、なんで?」と訊くことで…以下の3つの効用があるという。(p.25-27)
- 意外な情報が聞ける
- 質問者の興味、関心、意図を伝えることができる
- 相手に考えさせることができる
ああ、特に2つめと3つめはそうだなあ!と思うわ。
コーチングと一緒じゃん?と思っていたら、ちゃんと「そうじゃないんだよ」というのも書かれてました。
MBQの基礎は、ロジカルシンキング(論理思考)にあります。筋道立てて物事を考えることで、妥当性の高い問題解決と意思決定をしようというのがロジカルシンキングです。それを使って組織の問題をスピーディに解決するとともに、最適なソリューションを生み出す考え方を組織に普及させることを狙っています。
つまり、コーチングでは、主に「自分はどうありたいか」「そのために何をするのか」と個人が問われるのに、「なぜ、そうなるのか」「この問題はどう解決すべきか」「望ましい決定とは何か」と問題(テーマ)が問われることが多くなります。
マネジメントという言葉が表すように、本人の意思を尊重するのはもちろんのこと、チームとしてふさわしい答えを見つけることが求められます。しかも、それを先延ばしせずに、できるだけ、今(Now)、ここ(Here)でやってしまおうというのがMBQです。
これらをまとめると、コーチングが、どちらかといえば“長期的”な“人材”の“育成”に重きをおいているのに対して、MBQは“短期的”な“組織”の“成果”を重視します。問答を繰り返すことで、長期的には、成果を出すための思考法を培うのがMBQなのです。(p.30-31)
いくつも実際の質問例が書かれているのだけど、いろいろ質問していこうかな、と思います。例えば…(p.44)
短時間で部下の仕事を掌握したいときに
質問1:仕事は予定通りに進んでいる?→状況を把握する
質問2:どんな問題(心配)を抱えている?→課題を共有する
質問3:私(上司)ができることはない?→問題に対処する
なるほどなるほど。そして、最終目標は、以下の通り。
MBQの最終目標は、上司が質問をしなくても部下が自分で考えられるようになることです。これを私は「自頭力」と呼んでおり、それを鍛えるために考え方のプロセスを教えるのがMBQです。そのためにも、一連の質問は問題解決のいろいろなセオリーに沿って、ロジカルに組み立てられていなければいけません。(p.45)
これ、子どもたちにしている授業の中でやっていることそのままだし、保護者様に説明していることそのままじゃないか。教えている僕ができないのはダメだろう…。というのを考えると、意外と自分にはむいているのかな、と思ったり。
日々、勉強。がんばる。