背教者ユリアヌス
塩野七生『ローマ人の物語 14 キリストの勝利』を読了。いよいよキリスト教が国教化。コンスタンティウス帝、「背教者」ユリアヌス帝、そしてテオドシウス帝。もう、世界史でやったはずだけど、まったく覚えていない…。世界史、たいして好きじゃなかったんだよなあ。
最初、軍団に全然馴染めなかったユリアヌスが、帝位について軍団を統制し始めて…というところがものすごく変わっていくのがよかった。 そして最終的には、キリスト教がどう国家を変えていくのかを理解し、それに抗して、結果、勝利者になったキリスト教会から「背教者」という二つ名をもらうところまで、おもしろかったわ。
さて、残すはあと1巻。すでに東西にローマ帝国は分かれましたが…。どうこの長い物語が終わるのか、楽しみ。
- 作者: 塩野七生
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2005/12/27
- メディア: 単行本
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