『HHhH プラハ、1942年』を読了
そういえば、成田空港からYCATへ向かうバスのなかで、ローラン・ビネ『HHhH プラハ、1942年』を読了。
- 作者: ローラン・ビネ,高橋啓
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2013/06/28
- メディア: 単行本
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TBS RADIO 放送後記 第346回(2013年11月23日放送) (ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル)
前半はナチスのいろいろのドキュメンタリーみたい。事実を淡々と書いていく感じのちょっと不思議な文章でした。ノンフィクションなんだけど、小説。小説なんだけど、ときどき作者のモノローグとか、執筆上の悩みというか葛藤みたいなのが入ってきたりとか。すんなりエンターテイメントにまとめるのもできるけど、それはしない!みたいな(笑)
ゴンクール賞最優秀新人賞受賞作、リーヴル・ド・ポッシュ読者大賞受賞作と、どれだけすごいのかわからない賞をとっています。
が、僕としては、ノンフィクションにするか、歴史小説にするか、もうどっちかにしてほしかったな。これ、僕がネイティブだったら、司馬遼太郎の本みたいに思えるのかな…とか思った。きっと、司馬遼太郎の本があまり好きでない人は、間に挟まれる(多過ぎじゃね?っていうくらいの)閑話休題が嫌いなのかな、と思ったから。