グラバー父子を軸に、幕末から昭和までの歴史を読める
山口由美『長崎グラバー邸 父子二代』を読了。観光地として有名なグラバー邸。グラバーが幕末から維新にかけて死の商人として暗躍、くらいまではしっていたけれど、息子の倉場富三郎は、原爆投下後の長崎で自殺していた、というのはまったく知らず。幕末から昭和までと父子2人の人生と、両方を追いかけられるのでおもしろい。
グラバー邸、一度軍隊に接収されているのですね…。軍艦建造のドックが見える高台にある、とかで。表には出てこないけれども、いろいろなことがあるのですな。こういう裏側の歴史とか読める本、最近好きだわ。こうしたものが積み重なって、歴史はできているのです。おすすめ。
- 作者: 山口由美
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2010/09/17
- メディア: 新書
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