ガンズを聴きながら読め!
伊藤たかみ『ぎぶそん』を読了。中学生のバンドの話。こういうの、好きだー。どこまでも学園物に弱いぜ。
「その好きって、どんな感じなんよ。英語やったら?ガクのことライク?それともラブ?」
「あー、おれあんま英語わからん。ガクは…ヒムかな」
(p.81-82)
ああ、もう、こういう会話がそのままツボなのだ。ストライクなのだ。中学生くらいのときの幼い会話の感じ。みんなで何かをするときの「目が合うだけで意志が通じる」感じ*1。ああいうのひとつひとつが気持ちいいんだよなー、と懐かしく思い出す。部活とかまさにそうだったな。中学校の頃にやっていたサッカーではあまり感じたことがなかったけど*2、高校の時にやっていたハンドボールの試合中とか、そういう感覚があったなぁ、と懐かしい。目が合って、意志が通じた気がして、意志決定するよりも早く身体が動いて、相手がそれに反応してくれてパスが通って…あれがチームでやる楽しさ、だよなぁ。通したパス、受け取ったパスの何本かは、今でも思い出せたりするもんね。
しかも、モチーフになっていて重大な役割を果たすのが、「ガンズ・アンド・ローゼズ」ですよ。あえてカタカナで。ということで、「Appetite For Destruction」を大きな音で聴きながら読むのがいいでしょう。
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