エピソードに託して伝えるテーマ
図書館の子どもコーナーで見つけて借りてきた、ルイズ・アームストロング, B・バッソ, 筑紫哲也『戦争を平和にかえる法』を読了。絵本で「戦争を平和にかえる法」なんて、どうやって説明するんだろう?と興味津々だったわけですが、ビーチでの2人の子どものお城づくりが、場所の取り合いになって、友達を巻き込んで…という話。「これが地域紛争です」「これが抑止力です」という感じに、概念が遊びの中で説明されていく。紛争、戦争、同盟、調停などまで話が膨らんでいきます。おもしろいなー。
- 作者: L・アームストロング,B・バッソ,筑紫哲也
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2009/03/18
- メディア: 単行本
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作者のルイズ・アームストロングさんは、『レモンをお金にかえる法』という本も書いているそうだ。こちらは経済学をきっと寓話の中で説明しているのだろうな。こういう難しい概念、抽象的な概念を他のストーリーに仮託して語るのは、すごく良い方法だと思っています。
- 作者: ルイズ・アームストロング,ビル・バッソ,佐和隆光
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2005/05/21
- メディア: 単行本
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この方法を初めて知って、おお!と思ったのは、大学時代に真一から教えてもらった、ジョージ・オーウェル『動物農場』だな。これは本当におもしろかった。農場の中のさまざまな動物が、スターリンだったりトロツキーだったりに置き換えられてる、という作品。
- 作者: ジョージ・オーウェル,George Orwell,高畠文夫
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 1995/05
- メディア: 文庫
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身近な話やおもしろい話に仮託して、そこの中に「伝えたいこと」を紛れ込ませる、っていうのは、教育カリキュラムに上手に使えるだろうノウハウだと思っているので、こういうシリーズはとても大切な資料だと思いつつ、楽しんで読んでおります。ぜひ。