日々、想う。んで、記す。

プライドを持たない、節操を持たない、愛着を持たない、弱音を吐かない。

地域で子どもたちを育てる仕組みinフィンランド

大橋香奈+大橋裕太郎『フィンランドで見つけた「学びのデザイン」』を読了。フィンランドの地域で子どもたちを育てようとする仕組みを、インタビューを重ねて丁寧にレポートしてある本。大満足。地域で協力していく動きが素晴らしいな。科学博物館ヘウレカの方のインタビューの中で出てくる「オープンラーニング」という発想はいいなあ。

フィンランドの学校をはじめ教育機関は、子どもたちに魅力的で刺激的な学びの体験を提供する方法を模索しています。ハンヌさん(ハンヌ・サルミさん:科学博物館ヘウレカの研究開発や展示企画を担当)が提案するのは「オープンラーニング」という考え方です。「学校のような『フォーマル』な学びの場と、学校以外の『インフォーマル』な学びの場はしばしば対立するものとして語られていました。しかし私は、学校と、博物館のように『インフォーマル』とされてきた学びの場は、対立するのではなく、協働するべきだと思います。そうすることで、子どもたちに刺激に満ちた、より開かれた学習環境を提供できると考えています。これが『オープンラーニング』の発想です。(p.63)

地域の中心にある公立学校に、地域で働く人たちの力を注ぎ込んで、フォーマル/インフォーマルを取っ払っていろいろと創り上げていく動きを日本でもやりたいなあ。ジュニアアチーブメントみたいなものもあるけどさ、もっともっといろいろやりたい。カタリバみたいな動きも出てきていて、海士町の取り組みとかも出てきて、いろいろできることは多いんじゃないか、と思っている。【→メモ:フィンランドで見つけた「学びのデザイン」

フィンランドで見つけた「学びのデザイン」 豊かな人生をかたちにする19の実践

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