教育立国フィンランド流 教師の育て方
増田ユリヤ『教育立国フィンランド流 教師の育て方』を読了。教育業界では大モテなフィンランド。フィンランドでどんなふうに教師が育てられているか、っていうレポートです。
教師に必要なのは、創造力と指導力です。指導力といっても、一方的なものではなく、常に子どもの支援者であること。支援者であるということは、単に教え込むよりももっと教師の力量が必要です。どんなときにも子どもたちの状況に応じて柔軟に対応できる実力といったらいいのかな。(p.173)
ああ、そうだそうだ、本当だ。この支援者である力って、教職を取ろうと思っている人は大学とかで学ぶのかなあ。これを持とうと思ったら、コミュニケーションとか心理学とか、ツッコミ力とか、なんかそういういろいろを統合的に学ばなきゃダメじゃんね。
あとは、フィンランドの人の素朴な疑問が書かれています。
フィンランドの人たちは「テストの点数のどこが信用できるのか。その人がそれまで積み上げてきた過程が大事だ」と言い切り、「身につけている知識の分量では、日本人の方が優れている」ともいう。
そんな彼らの疑問は、「どうして日本の教育は変わらないのか。フィンランドの何を見にきているのか」ということだフィンランドのを訪問する教育関係者たちが、熱心にノートをとり現場の写真撮影をする一方で「フィンランドは素晴らしい。でも日本で同じことをやろうとしても無理」とだけ言い残して帰っていく姿を見るたびに、そう思うという。わざわざ渡航費をかけて、親でもある教師が自分の子どもに留守番までさせてきているのに、無理だと一言で片づけられるのは「日本人の余裕」とも見てとれるらしい。(p.198)
耳が痛ぇ…(苦笑)がんばろう、僕ら!【→メモ:教育立国フィンランド流 教師の育て方】
- 作者: 増田ユリヤ
- 出版社/メーカー: 岩波書店
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