暴走する世界
アンソニー・ギデンズ『暴走する世界』を読了。ギデンズは英・ブレア首相のブレーンだそうです。短い本だけどいろんな問題が書いてあった。
「伝統」のところがおもしろかったかな。「伝統」なんて捏造されてるのがほとんどだって。ほとんどの伝統は、最初は「何だそりゃ」と思われちゃうものだったんだろうね。すでにイメージとして持たされてしまっているけど、インド兵のターバン軍服とかも、征服者(イギリス)との「差異」を表出させるためにわざわざ造られたものらしい。保守とかファンダメンタリズム(原理主義)とか、「守るべきもの」についての話が多い現状に、いいタイミングでこの本を読んだなあ、って思う。
- 作者: アンソニーギデンズ,Anthony Giddens,佐和隆光
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2001/10
- メディア: 単行本
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