そんなこと言ったらCATSは「メモリー」だけになってしまう
こないだ見た「オケピ!」に刺激されて、三谷幸喜さんの書いたものを無性に読みたくなり、図書館で借りてきた。で、早速読み始めていた三谷幸喜『三谷幸喜のありふれた生活2 怒涛の厄年』を読了。この人、本当におもしろい。喜劇を作り出していくことを、この人が楽しんでいることがよくわかる。気分が高揚する。それから、舞台の上でのいろいろを本当に楽しんでいる様子もわかる。以下は、本から抜粋。
公演中に生瀬さん*1が誕生日を迎えた。芝居の中で彼がエレベーターに乗ろうとすると満員で入れないというシーンがある。その日のマチネ(昼公演)。乗客約の劇場スタッフに交じって、僕もエキストラで出演した。エレベーターが開いた瞬間、僕はドアの前の生瀬さんに「おめでとう」と花束を渡した。客席からは、生瀬さん演じる花婿に、披露宴の客が花を渡したように見えるわけだ。舞台袖に戻って来た彼を、スタッフは音を立てずに拍手で迎えた(本番中なもので)。「一生忘れません」と彼は照れ臭そうに小声でつぶやいた(本番中なもので)。
こういうの、いいなあ。もちろん、この影に作り上げていく大変さがたっくさんあるのだろうけど。でも、みんなでやっている感、そしてライブ感が素敵だなあ、と思った。
あとは、劇団仲間の伊藤俊人さんの急逝も書かれています。涙…。こないだ、「ショムニ」の再放送で見て、切なくなりました…。
昔から、三谷さんの書いたドラマは好きで見ている方なんだけど、「オケピ!」*2に刺激されて、いろいろと引っ張り出したり、借りてきたりしてしばらくはまりそう。
- 作者: 三谷幸喜
- 出版社/メーカー: 朝日新聞社
- 発売日: 2003/04/16
- メディア: 単行本
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