日々、想う。んで、記す。

プライドを持たない、節操を持たない、愛着を持たない、弱音を吐かない。

学校はサバイバル

角田光代『学校の青空』を読了。短編集。中学生が主人公のものが2編、小学生ものが1編、高校生ものが1編。どれも、いじめや自殺やら学校ではよくある内容をテーマにしている。
しかし、こういうのを読むと本当に学校って大変な場所だと思う。あとがきにも書かれているけど、「学校はサバイバル」なんだ。「ブス!」とか「バカ!」とか普通に直接言われたり、自分と誰かを比べまくって見下して、からかって…というのは、人生のうちで学校時代にしかない気がする。
自分が、よく普通に学校の時期12年間を抜けてこられたな、と思ったりもする*1ほんの些細なきっかけで、何か*2にはまってしまって抜けられなかったかもしれないな、と思う。それはけっこう恐怖だ。
過ぎてしまったからもうわからないけどね。環境、性格、先生、家族、いろいろなものが影響をするものだけども、幸せな学校生活をとりあえず送ってこれまで大きくなれたことに、単純に幸せだなと思える。
今は、先生として学校に行くこともあるので、そう簡単な感想を持つだけではすまないのだけど…。

学校の青空 (河出文庫―文芸コレクション)

学校の青空 (河出文庫―文芸コレクション)

*1:まあ、多少からかわれて泣いたり(笑)、コンプレックスをもって捻じ曲がってたりはしたんですけど、僕は。

*2:いじめとかね。