日々、想う。んで、記す。

プライドを持たない、節操を持たない、愛着を持たない、弱音を吐かない。

水上生活を見て考える

午前中は、東南アジア最大の湖、トンレサップ湖へ。ここには水上生活者たちがたくさん。カンボジア人+内戦時にやってきたベトナム人(少数)だそうだ。ボートに乗って進む。今は雨季なので湖の面積は琵琶湖の7倍。乾季には琵琶湖の3倍くらいにしかならないそうだ。その面積の変化がすごい…。
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湖畔には日本の援助で建てられた水上学校もありました。屋上にプレイグラウンドがあり、都内の小学校みたい(笑)あと、遊覧している途中でバッテリーがいかれてしまったボートを助けました。うちのボートの運転手&アシスタントと、向こうのボートの運転手&アシスタント。4人が一生懸命修理をして、見事復活させてましたが、明らかにみんな僕よりも年下なのだよねー。
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あ、あとボートに乗り込むときに、1人の子どもがデジカメで僕らのことを撮影していたのね。やけにきれいなデジカメだったので不思議だったのだけど、1時間ほどの遊覧を終えて帰ってくると、その子が僕らの顔がプリントされているお皿を手に、売りに来る(笑)すばらしい商魂だ。
湖の上では、子どもたちもたらいのボートで移動していた。ただの練習をしている子もいるし、遊んでいる子もいるが、たらいで物乞いに来る子もいる。アジアではよく見る光景。あまり好きではないけど、これが現実。いろいろと考えさせられる。この水上生活だって、僕らはツアー(=観光)としてみるけど、彼らには「生活」だからね。それをノコノコと見に行って、写真を撮って、というのはちょっと無邪気すぎる気もするんだよね…。
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だからと言って、自分ひとりで何をできる、というわけでもなく。今やっている教育という仕事の中で、こういう状況を変えよう!と思う子どもや、こういう状況について考えよう!と思う子どもを、一人でも多く出すことでしか、僕は貢献できないのかな、と思う。