ビューティフル・マインド

伝記読み倒し期間、これが最後かな？シルヴィア・ナサー『ビューティフル・マインド 天才数学者の絶望と奇跡』を読了。天才数学者ジョン・フォーブス・ナッシュのノンフィクション。数学者だけど、ゲーム理論のナッシュ均衡解の方が僕にはなじみがあります。ゲーム理論、幾何学、解析学の定理や概念に名前がたくさん残っていますが、あまりに広範囲で一人のナッシュだとは思っていなかったよ。若き日の天才っぷり→精神分裂*1→回復の3つの段階が描かれています。
しかしながら、若き日の才能溢れるナッシュがどうにもいい人には思えない（笑）嫌な感じの人です、どう見ても。だからか、いまいちのめり込めない。でも、精神分裂状態で、ふらふらと大学構内の黒板に意味不明の書付けをしていくナッシュを置いておく大学の寛容さがすごい。そして、そうした見守られた時間があったからこそ、じっくりと回復していって、回復した後は以前の自分に戻っているんじゃなくて、成長した形で戻ってきてましたし。最後は良かったなーと思った。ああ、小学生の作文みたいだ（苦笑）

ビューティフル・マインド 天才数学者の絶望と奇跡

映画化もされています。でも、きっとすごい美談として描かれてるんだろうな…。

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*1:今でいう統合失調症