サウスバウンド
奥田英朗『サウスバウンド』を読了。あの変態精神科医の本*1を先に読んでいたので、あの感じかなと思っていたら全然違った。どっちが好きかと言われれば、変態精神科医が好きだったが(笑)2部構成になっています。主人公が引っ越すなんてあり!?と思ってしまったが、それで「サウスバウンド」なわけね。
全然変わらない親父と、どんどん変わっていく周りのキャラクターたちがいい感じです。親父の「革命は運動では起きない。個人が心の中で起こすものだ」「個人単位で考えられる人間だけが、本当の幸福と自由を手にできるんだ」とかの台詞は超かっこいい。でも、僕は変わっていく人間の方に惹かれる。特に黒木君とお姉ちゃんね。
- 作者: 奥田英朗
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2005/06/30
- メディア: 単行本
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*1:いい意味で、ね。