裏切られるのが快感
松本から譲り受けた、東野圭吾『11文字の殺人』を読了。東野圭吾さんの本、読みやすいなー。何だろう、ページが進むスピードが速い。前に『白夜行』を読んだ時にも実は思ったんだよね。不愉快で、読むのが嫌で嫌で仕方ないのに最後まで読み切ってしまった自分にびっくりしたもんな。
どんでん返しがずーっと仕込まれていて、そこに向けてストーリーが進んでいくわけですが。この引っ掛けられ方が気持ちいい。最後のページまで読んでから、戻って3つあったモノローグを読み返してみる。「ああ、そういうことね」と納得する。それが気持ちいい。教授法にも使えそう。どんでん返しメソッドとか(笑)わかってたつもりが思い切り裏切られて、もう一度腑に落ち直すと、すごく定着するよね。きちんとした、アカデミックな呼び名がないか、確認しておこう。
- 作者: 東野圭吾
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 1990/12
- メディア: 文庫
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