日々、想う。んで、記す。

プライドを持たない、節操を持たない、愛着を持たない、弱音を吐かない。

ヒトラーの演説のノウハウと学校の先生のノウハウ

内藤誼人『パワープレイ 気づかれずに相手を操る悪魔の心理術』を読了。パワープレイは、人間関係における心理戦を制するための実践的な戦略、だそうな。徹底的に勝つことにこだわる主義のアメリカ社会で生まれ、政治、教育、スポーツなどの領域で研究されている心理術だそうだ。また、アメリカでは逆に自分がパワープレイをしかけられた際の反撃のための「カウンター」の研究も進んでいる
例えば、アメリカ大統領が着るスーツの色とかに関してもコンサルタントをつけて、どう見えるかを気にしているのもパワープレイの一種。知らないうちに相手を威嚇したり、相手よりも上に見えるように自己演出したりするのも同様。大統領選挙見てて、こういうの大事かも、とか思った。日本でも、自民党の世耕さんとかはこの仕事しているのかな?
「情報制限法」っていうのが取り上げられているが、これはわざと情報を得にくい状態にして注意をひくこと。例えば、情報の全体が見えないとか、声が小さくて聞こえにくいとか。ヒトラーの演説もこの手法を使っていたらしいよ。あのがなりたてて煽りまくるのは演説の後半で、最初はいつも小さめの声でスタートしていたのだそうだ。しかし、この情報制限法って、学校で先生がよく使うよね。もちろん、僕もよく使う。わざと小さめの声で話したり、最初から全部が読めないようにわざとしておいて知りたいと思わせたり。学校はパワープレイを上手に活用できる職場なのかもしれない、と思った。[→blog@Yui パワープレイ]

パワープレイ―気づかれずに相手を操る悪魔の心理術

パワープレイ―気づかれずに相手を操る悪魔の心理術