日々、想う。んで、記す。

プライドを持たない、節操を持たない、愛着を持たない、弱音を吐かない。

自分が指針とすべき3つの定義

西村佳哲『自分の仕事をつくる』を再読了。以前に読んだときに気になった部分はドッグイヤーをつけてあって、ブログにメモもつけているのだけど、ちょっと違ったところが気になったりもした。今回読んでておもしろいなぁ、と再発見したのは2か所。
ひとつは、佐藤雅彦さんがやっている手法で、「好きだけど理由がわからないものを、いくつか並べてみる」という手法。

魅力的な物事に共通するなんらかの法則を見出そうとする時、彼(佐藤雅彦)がとる手法は「好きだけど理由がわからないものを、いくつか並べてみる」というもの。慶應大学の講義ではこの手法を、要素還元という名前で紹介していた。
同じように惹かれるものを並べ、そこにどんな要素が含まれているのか、自分の中の何が感応しているのかを丁寧に探ってゆく作業だ。(p.147)

これはやってみる価値がある気がしてきた。例えば、今まで自分が参加して「すげぇな」と思った授業やワークショップの共通法則ってないだろうか。ありそうな気がするぞ。例えば、それは「裏切られ感」だったり「意外性」だったり「擬似的にピンチに陥れられること」だったりするのだろうなぁ。教育学的には、ARCSモデルとか言いますけどね。これに近いかも。Attention(注意)をひいておもしろがらせ、Relevance(関連性)を見せてやりがいを感じさせ、Confidence(自信)を持たせて「やれそうだな」と思わせて、最後にSatisfaction(満足)を受け取ってもらう、というのが近いような気がする。この、「やれそうだな」を上手に感じさせる授業をおもしろいと思うような気がするなぁ。あ、これ突き詰めて考えていくと楽しそう。今度やってみよう。
もうひとつは、荒俣宏さんが言っていたという昔の名建築の定義(p.263)。

「驚きを与える」
「英知を結集している」
「なにがしかへの愛を表現している」

確かに、この3つの定義は大事だなぁ。自分が書くカリキュラムが、この定義に当てはまるのかを考えるようにしようかと思った。非常に参考になる。[→blog@Yui 自分の仕事をつくる]

自分の仕事をつくる

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