残り4人ですが、謎はちっとも解けてこない
辻村深月『冷たい校舎の時は止まる(中)』を読了。雪の降る校舎に閉じ込められたクラスメートが一人ずつ、消えていきます…。消えた後、白いマネキンになって、血とかが残ってたりするのですが、その様子を想像させられてしまってゾクゾクする(笑)白い校舎、雪の白、血の赤…。ひぃい。残り4人まで消えますが、消えていくときに、その一人一人の回想シーンが入るのです。みんなそれぞれに問題や心の闇を抱えているわけですよ。ああ、うちの子もこんなふうになったりとかしたらどうしよう…とか思うね。
クラスでのいじめとかが大きな要素としてストーリーに関わるのですが、ストーリーを追いながらも、うちの子がいじめとかにあったらどうしよう…と考えてしまうのです。からかわれる程度のだったらいいけどねー。学校以外にも世界を持っているってことが大事だよなー、となんだか違う方向に思考が飛んだり。
でもさ、高校の頃にもたくさんのクラスメートや友達がいたわけですけど、みんなそれぞれに悩みや問題を抱えていたわけですよ。当たり前だけどさ。当時は、そんなことあんまり思えなかったよなー、と思った。自分が精一杯でさ。そんな甘酸っぱい記憶を思い起こしつつ、読み進める。ストーリー的には、中巻まで読み終わっても、ちっとも閉じ込めている世界の創造主(ホスト、と呼ばれる)が、誰だかわからないのですが…。下巻だけで全部回収できるのか!?と心配。
- 作者: 辻村深月
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2004/07/06
- メディア: 新書
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