こういう学生生活を素敵だと思う
有川浩『キケン』を読了。おもしろい!男子の部活があまりにアホで、全力で遊んでいる様子を描きたかった、というあとがきを読んで深く納得。
僕が卒業した、神奈川県立湘南高校の体育祭を思い起こさせます。先輩たちから代々、引継されている秘密のノートがパートごとに存在していて、「○○を頼むならこのお店」とかいうノウハウから、代々引き継ぐお馬鹿グッズの箱まで、引き継ぎ式が行われるのです。あれも、楽しかったなぁ。全力であまり意味のないことに取り組める、でもその頃が楽しいのだよなあ、と。懐かしく、羨ましい。
仕事柄、いろいろな学校に行くようになって、いろんな話を聞くようになって、学区での公立トップ校とかってこういう風習があるところが多い。あとはとびきりの私立トップ校とか(灘とか、麻布とか)。ある程度、生徒たちを信頼できるところで、「そんなにバカやらないよな?わかるよな?」という空気を職員室と学生が共有しているようなところ。その枠さえ超えなければ、「やってよし!」なのですよ。こういう文化がある学校っていいよなー、と思っている。
- 作者: 有川浩
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2010/01/21
- メディア: 単行本
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