昭和天皇に俄然、興味が。
福田和也『昭和天皇 第一部 日露戦争と乃木希典の死』を読了。昭和って時代は、明治時代に活躍した人の子どもだったり甥っ子だったり、っていう明治維新から繋がってんだなあ、という感覚が色濃い時代だね…。昭和天皇に倫理を教えていた杉浦重剛、日本外交の無力に驚いて朝日新聞を退社し政治家に転進した中野正剛らのことは、すごいなあ、と思うわ。僕らのちょっと前の世代はすげーな。
中野正剛は、辛亥革命を取材した衝撃から朝日新聞を退社し、『東方時論』の経営者となり、みずから講和会議取材にやってきたのだが、あまりにも洗練されてしまった日本外交の無力におどろいて、政治家への転進を決意した。(p.239)
それから、ヴェルサイユ会議で惨めな状態を噛みしめた分て外交官たちとして名前が挙がるのも、重光葵、有田八郎、堀内謙介、斉藤博、栗山茂、澤田廉三そして吉田茂。明治と昭和が繋がってることを感じさせられるよ。
昭和天皇、ものすごく興味が湧いてきた(遅い…)うお、このシリーズ、ものすごい続いているんだな…続き、読もう。まだ乃木希典だからな…。語り口がなんだかちょっと司馬遼太郎みたいになってきてますけど…福田先生。【→メモ:昭和天皇 第一部 日露戦争と乃木希典の死】
- 作者: 福田和也
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2008/08
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